--- title: "Linuxのデスクトップ環境について。GNOMEとhyprlandはどちらがいいのか?" date: 2026-02-08 writer: "Uliboooo" description: "" tags: ["Linux", "DE"] published: true --- ## 本記事内での呼称について :::message 以下に略してます。また厳密にはDEとWMは対立概念ではなく上下?関係ですが[^1]、今回適切な名称を私が知らないので、hyprlandなどのWMのみを提供する環境をWMと呼んでいます。 デスクトップ環境(Desktop Enviroment): DE ウィンドウマネージャー: WM DE,WMを含めたLinuxにおけるGUI環境: 環境 ::: ## 3行で なんか長くなったので - DEはall in one。カスタム不要 - WMはUNIX。自由にツールを選んで - 私は面倒なのでDE(GNOME)を選ぶ ## 一応私の今の環境 最新のFedora49にGNOMEです。一応`Niri`も入ってる。 ```sh OS: Fedora Linux 43 (Workstation Edition) x86_64 DE: GNOME 49.3 WM: Mutter (Wayland) Kernel: Linux 6.18.7-200.fc43.x86_64 Shell: zsh 5.9 CPU: AMD Ryzen 7 7735HS (16) @ 4.83 GHz GPU: AMD Radeon 680M [Integrated] Memory: 10.17 GiB / 30.11 GiB (34%) ``` ## 環境に必要な要素,機能 - `ウィンドウマネージ` - 当然ですが、GUIのウィンドウをフロートなり、タイリングなりで管理する機能 - `通知センター` - デスクトップOSとして使うなら通知は欲しいし、スタックして溜めたい - `IOデバイスの管理` - いわばコントロールセンター - 厳密には環境の責任ではないかも知れませんが、オーディオやモニターなどの操作も環境を通して制御できると便利 - またキーバインドやリマップ、リピート速度の調整などの使いやすいに関しての設定 - Bar(タスクバー的な) - ここ1,20年以内に出たGUI環境でバーを提供してない製品を見ないと言えるくらいには必須のツールです - 時間やwifiなどのステータス、日本ではIMEのステータスなどの常時表示したい情報の置き場です ## カスタマイズ性の高さ WM >> DE GNOMEが比較的**GNOMEの使い方**を押し付けてくるのに大して、hyprlandなどのいわゆるWMは基本的にユーザーが使いやすいように設定を育てていくという事を推奨することが多いです。(俗に言う盆栽です。) そもそもWMのみを提供する環境(e.g. hyprland, i3)の場合、それらの仕事はウィンドウの位置や表示を制御するだけで、`## 必要な要素,機能`で紹介した通知センターやバーなどの付加的な機能を内蔵しません。 しかしそのおかげでユーザーの好きなツールを組み合わせて使うことが前提のため、強力なカスタマイズ性を持ちます。多くの環境は**デフォルト**や**推奨**といったツール群や設定を持ちますがそれを選ぶかどうかはユーザー次第です。 そのためhyprlandユーザーを10人集めても、おそらく同じ見た目のユーザーはいないでしょう。 DEに関しては物にもよりますがhyprlandなどのwmよりはカスタマイズ性で劣ることが多いです。傾向としてはGNOMEなどが環境全体で統合されてる分カスタムしにくく、KDEなどの方がカスタムがしやすいと言われています。 それでもあくまでKDEなどのDEの上で動かすのでWMほどの自由度は再現しにくいでしょう。(ただ私はほとんどKDEを使ってないのであんまり知らない) あと、個人的な印象としてWMの方がよりUNIX的であると感じます。ウィンドウ管理、バー、通知センターなどなどの各機能は各ツールで責任を負って、それらをうまく組み合わせて使いやすい環境にしようという、モジュール化の進んだより、単一責任の連携であるシステムだなと。 ## 容易性、安定性 DE < WM DEの方が最初からなんでもインストールされてて、統合的な環境であるため容易に始められ、安定してます。 WMはメリットがそのままデメリットになります。カスタマイズ性の高さと脆さです。そして、私が最近WMから離れている大きな原因がこれです。 WMはウィンドウ管理機能しか提供しないため、時間表示やコントロールセンターなどは`waybar`などの外部ツールに依存し、それらとICPなどを介して連携します。これがバグったりして上手くいかないことがあり、作業が止まります。 IPCなどの共通のプロトコルで連携しているので大体はうまく連携できるのですが、ツール同士の相性などの問題、何故か通知が飛ばない、2重になるなどまあまあ面倒な問題が起きる可能性はあります。 実際、私は数日前に`Niri`という無限スクロール & タイリングという触れ込みのWMを使ってみたのですが、通知が2重(ツールが誤起動してる?)になったり面倒でやめました。 https://zenn.dev/uliboooo/scraps/991eb2cc6321fa こう言う問題が発生した時に解決したり、さらにいい環境にしようと思える人にはおすすめです。 またこういう問題はniriが悪いと限らず、通知プログラム、間のソケット、通知を出すプログラム、私の設定内容、Niriなどの原因がいくつも考えられ、非常に面倒くさいです。原因がわかれば大概は直せますが、そこまでの手間をかけてOSの準備をしたくなかったので、私には向かなかったです。 あくまで体感ですが、カスタム率と故障率は比例します。[^2] ## 個人的にはDE派 私はWMの細かい設定調整に飽きてしまったので、今はGNOMEを惰性で使ってます。もうデスクトップ環境に関しては頭空っぽにしてインストール終われば使えてほしいので。 あと記事の先頭と末尾で注意書きぽくDEとWMの関連性について記述してますが、極論DEってのはどこかのプログラマ/団体の作った**俺の最強の環境(WM+control center+bar+etc...)**をまとめてリリースしているようなものだとは思ってます。 あと数実前にはniriというwmにハマってました。無限横スクロールの面白いWMでしたが通知関連が面倒でGNOMEへ戻りました。 https://zenn.dev/uliboooo/scraps/991eb2cc6321fa [^1]: あくまで自分の理解ではDE>WMの関連で、DEはWMを包含して完成された環境、hyprlandなどはあくまでウィンドウマネージのみを扱うWMを提供してる。実際hyprlandではtopのbarの機能がなくwaybarなどに頼ることになる。GNOMEなどのDEはこれらの機能を内包している。 [^2]: 厳密な数学の比例ではなく比喩として。怒らないで数学徒さん。